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日本蕎麦の歴史

日本蕎麦の歴史の画像

蕎麦は日本ではいつ頃食べられるようになったのでしょうか。どうやら古文書によると奈良時代にはもう食べられていたようです。ただし、当時は主要な食べ物というわけではなくて、その当時の人々の認識は、雑穀の一種であって、ひえやあわといった穀物と同列の扱いだったのでしょう。

それがわかるのは、鎌倉時代に書かれた古今著聞集によると、藤原道長のおいが、山に入ったところ、そこに住んでいる人から蕎麦料理を振る舞われてたくさんの蕎麦を食べたことに素直に驚いているような記述が見られることです。当時蕎麦は少し付け合わせ程度に食べるのが一般的で、そんなにたくさん食べるのを見てびっくりしたのでしょう。

その雑穀の一種であった蕎麦が、麺の形になって食べられるようになったのは、16世紀か17世紀頃のことといわれています。本格的に食されるようになったのは、江戸時代のことであり、蕎麦文化というものがあるとすれば、それは江戸で花開いたと呼ぶべきでしょう。

江戸時代の文献によれば、お寺などでは蕎麦切りが作られて、それを茶席で出したなどの記述が見られるので、この頃には一般的な食べ物として日本蕎麦が存在していたことがわかります。蕎麦切りと言ったのは、そば粉を練ったものである蕎麦掻きと区別するためであって、1643年(寛永20年)に書かれた料理の本である「料理物語」には、うどんや切り麦とならんで、蕎麦切りの製法が描写されています。このことからも、17世紀の中頃には、江戸を中心に日本蕎麦を食べるということが日常的になっていたことがわかります。



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